Googleアナリティクスとは?初心者向けに概要や基本用語を解説!

Webサイトを運営していくにあたって心強い味方となるGoogleアナリティクスというアクセス解析ツールをご存知でしょうか?

ここではGoogleアナリティクスとは一体どのようなツールなのかという概要と理解しておきたい基本用語について、初心者の方でも分かりやすくお伝えしていきたいと思います。

ぜひ参考にして頂き、ご自身のWebサイト運営に最大限に活かしてみて下さい。

Googleアナリティクスとは?

Googleアナリティクスの概要

まずGoogleアナリティクスとは何なのかについて概要を説明していきます。

GoogleアナリティクスとはGoogleが提供するアクセス解析ツール(※1)で、Webサイトを運営していく上で欠かせないものになります。

(※1)アクセス解析ツールとは「どんな人がサイトを見ているか。スマホ・PC、どちらで見ているのか。何記事読んでくれたか。何分くらいサイトに居てくれたか」というような情報を数字で表示して、分析できるツールです。

様々なアクセス解析ツールがありますが、提供元がGoogleという事で非常に信頼されている事から多くの方が使用してます。

Googleアナリティクスの種類

2022年5月時点でGoogleアナリティクスには以下の3つの種類があります。

  • Googleアナリティクス4(略称はGA4)
    →現在のメイン。
  • ユニバーサルアナリティクス(略称はUA)
    →旧式のGoogleアナリティクス。2023年7月にサポート終了予定。
  • Googleアナリティクス360(略称はGA360)
    →有料版のGoogleアナリティクス。大企業向け。

上記の中で覚えておくべきなのはGoogleアナリティクス4(GA4)だけ。
無料で使える上に機能も豊富で十分すぎます。

ユニバーサルアナリティクスについては2023年7月にサポート終了すると発表されているので、今から積極的に使う理由はありません。
またGoogleアナリティクス360は大企業向けで非常に料金も高額(月額150万円~)で、必要な人は少数派でしょう。

今後、この記事内でGoogleアナリティクスと言った場合は、特に断りが無ければGoogleアナリティクス4(GA4)の事ですので、そのようにご理解下さい。

Googleアナリティクスでこれだけは抑えておきたい基本用語を解説!

Googleアナリティクスを使っていく上で「これだけは抑えておきたい!」という用語について解説していきます。
中には聞きなれない言葉もあるかも知れませんが、意味を理解すれば全然難しくありませんよ!

細かく説明しすぎるとキリが無いので、ざっくりとなるべく分かりやすく述べていきますね。

ユーザー

ユーザーとは「アプリやサイトを操作する人」の事です。
要はWebサイトを見てる人、ですね。

プロパティ

プロパティとは「Googleアナリティクスでデータを測定するWebサイト」の事です。
自分のWebサイトにどんな人が来ていて、どんな事をしているかをGoogleアナリティクスで測定したい場合、自分のWebサイトをプロパティとして設定する必要があります。

データストリーム

データストリームとは「Googleアナリティクスで分析するデータを取得する情報源」となります
プロパティよりももう少し細かい概念です。

  • Aさんが検索エンジンで検索して、貴方のWebサイトに来てくれた。
  • 「このWebサイトが面白い」とLINEでURLをBさんが受け取り、それをクリックして貴方のWebサイトに来てくれた。

というようなものがデータストリームになります。

誤解を恐れずもの凄くざっくりと言うと、データストリームとは「ユーザーがWebサイトを見る行動」という表現が近いと思います。

トラッキングコード

トラッキングコードとは「Googleアナリティクスとプロパティを結び付けるコード」です。
データを測定したいプロパティにトラッキングコードを設置する事で、Googleアナリティクスが「あ。このサイトのデータを分析するんだな」と理解して、分析を始めてくれます。

エンゲージメント

エンゲージメントとは「Webサイトやアプリにおける(※2)ユーザーの操作」です。

  • ページをスクロールした。
  • 埋め込んである動画を視聴した。
  • リンクをクリックした。

というようなWebサイトやアプリにおけるユーザーの操作はすべてエンゲージメントとなります。

Googleアナリティクスではユーザーの操作が細かくチェックされていて、全て「エンゲージメント」という指標で確認する事が出来るという事です。

(※2)今の時代はWebサイトをchromeやインターネットエクスプローラー等のブラウザで見る事もありますし、LINEやInstagram等のアプリの中で見る事もあります。なので「Webサイトやアプリにおける」という表現となっています。

イベント

イベントとは「サイトやアプリで発生したユーザー行動を記録するシグナル」です。
ちょっとこれだと分かりにくいので、ざっくりと言い換えると「ユーザーのエンゲージメントによって発生した結果」とも言えるでしょう。
Googleアナリティクスの中では「first_visit」「scroll」というように英語で示されます。

例えばユーザーがWebサイトの中でYouTubeの埋め込み動画をクリックするというエンゲージメントを行います。
すると、それに伴って動画が再生されますが、動画が再生されるという結果が「video_start」というイベントです。

Googleアナリティクスではこのようにユーザーの行動がしっかりと把握・分析出来るのです。

セッション

セッションとは「サイトやアプリでユーザーが操作を行っている時間」の事です。

セッションが短いとユーザーは何もせずに帰ってしまったんだな~という事になります。
もしかしたら、検索結果でクリックミスをして間違って貴方のWebサイトに訪問してしまったのかも知れません。

逆にセッションが長いと真剣に貴方のWebサイトを見てくれているという事になるでしょう。

トラフィック

トラフィックとは「Webサイトの閲覧数やユーザーの訪問数」になります。

Googleアナリティクスの分析画面には「トラフィック獲得」という項目がありますが、これはどこからトラフィックを獲得したを教えてくれるものです。
検索エンジンからのトラフィックなのか、SNSからのトラフィックなのか。

トラフィックがどのように発生しているかについてもしっかりと理解しておくべきなのです。

GA4では使わないが一応抑えておいた方が良い用語

Googleアナリティクス4(GA4)では使用しないものの、一応理解しておいた方がベターな用語を解説しておきます。

直帰率

直帰率とは「Webサイトの全てのトラフィックのうち、1ページだけしか見ずに他のサイトにユーザーが行ってしまったり、インターネットをやめてしまった割合」です。
(このようにユーザーがサイトから立ち去るのを「離脱」と言います)

直帰率の高いページは、そのページを見てユーザーが離脱しているので役に立たなかったり、つまらない可能性が高いとされてきました。

しかし、そのページだけを見て十分に満足したユーザーも立ち去ってしまう事が分かってきており、直帰率が高いからと言って一概に悪とは言えなくなり、Googleアナリティクス4では使われなくなった指標です。

離脱率

離脱率とは「ページが閲覧された回数の内、どれくらいがWebサイトから離脱したか」という指標です。

例えば離脱率100%のページがあったとすると、ユーザーはそのページを見たら必ず離脱しています。逆に離脱率10%のページなら、90%のユーザーはそのページを見た後に、Webサイトの他のページも読んでくれている事になります。

離脱率は直帰率に含まれている指標で、両者は似ている部分もあります。
離脱率が高いと悪そうなイメージを持ってしまいますが、「そのページを見て目的が果たされたらユーザーは離脱する」ので、離脱率が高くても一概に悪いとは言えません。
その為、GA4では離脱率も重視されていません。

平均ページ滞在時間

平均ページ滞在時間とは「ユーザーがそのページを見始めてから別のページを見るまでの時間」です。

この指標も短いと悪いような気がしてしまいますが、ポイントが絞ってあり見やすいページなら平均ページ滞在時間は短くなります。
逆に見づらくて理解に時間がかかるページなら平均ページ滞在時間は長くなってしまいます。

このような曖昧さがある為、Googleアナリティクス4では平均ページ滞在時間はあまり重視されていない指標となりました。

Googleアナリティクスの活用方法の例を紹介!

Googleアナリティクスの概要や基本的な用語はつかめてきたと思いますので、ここでGoogleアナリティクスの活用方法の例を紹介したいと思います。

事例1

Googleアナリティクスでチェックしてみると、自分のWebサイトの中で特に沢山のユーザーが閲覧している記事があった。

そこで、その記事の中の目立つ箇所に自分のWebサイトの中でも面白い、オススメの記事へのリンクを設置してみた。

すると多くの人がオススメの記事まで併せて読んでくれてファンになってくれた。

事例2

主に男性向けのファッションや化粧品を扱うお店のホームページを経営しているAさんだが、Googleアナリティクスをチェックしてみると、自分のお店のWebサイトの訪問者は女性が7割を占めていた。

もう少し詳しく見てみると、閲覧数が一番伸びている記事の内容が女性向けだという事が分かった。

そこで、その記事に知り合いの店舗のホームページへのリンクを設置し、自分のWebサイト経由で売り上げが上がったら一定のマージンをもらうという契約が出来た。

また、その知り合いのお店のホームページからも自分のお店のホームページにリンクを貼ってもらえた。

今回のまとめ

Googleが提供するアクセス解析ツールであるGoogleアナリティクスについて説明してきました。

Googleアナリティクスはいくつかの種類がありますが、「Googleアナリティクス4(GA4)」が今後の主流になっていきます。
他の種類については名前を知っておく程度で良いでしょう。

Googleアナリティクスは無料で使えて高性能な上に非常に使いやすいのですが、基本的な用語は抑えておかないと画面を見ても理解は出来ないでしょう。
本記事では「これさえ抑えておけば初心者でもGoogleアナリティクスが最低限は分かる」という用語について解説しておきましたので、もう一度よく見直しておいてください。

ある程度使いこなせるようになるとGoogleアナリティクスはとても便利で、自分のWebサイトへのアクセス数を増やしたり、お店の売り上げをUPさせたりと様々な事が可能になります。

ぜひ有効活用してみて下さいね!

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。