Webサイトを作成したらより多くのユーザーに見てもらいたいものですよね。
しかし、競争の激しいインターネットの世界ですから、しっかりした情報と計画性が無いと自社のサイトの訪問数はあまり増えないでしょう。
そこで本記事ではWebサイトを訪問数が増え、多くのユーザーにコンテンツを見てもらう為にどのような運営をしていくべきかという点について述べていきます。
目次
Webサイト運営においてPDCAとKGI・KPIは絶対必要!
自社のWebサイトをなるべく多くのユーザーに見てもらう為にどうすればいいか。
その計画を立てる際にポイントとなるのがPDCAとKGI・KPIというものです。
これらについて理解していると非常に効率的にWebサイト運営をしていく事が可能となります。
PDCAとは?

PDCAとは経営管理の効率を高める手法・考え方です。
Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)の頭文字をとって並べています。
多くの業界で使われているものですからご存じの方もいるかも知れません。
Plan:最初に計画を立てる。
Do:その計画を実行してみる。
Check:実行した結果を分析・評価する。
Action:次回の計画を改善する為、どうすればいいか検討する。
上記を繰り返すことをPDCAサイクルと言います。
Webサイト運営に関してもPDCAサイクルを行う事は非常に効果的です。
運営するのに高額な家賃や電気光熱費といったランニングコストがあまりかからない事から、ダラダラ続けてしまい何も得られないという人が多いのがWebサイト運営の負の側面なのですが、PDCAサイクルはその負のスパイラルを断ち切る効果があるからです。
実際にWebサイト運営をするにあたってPDCAサイクルを試みるにはまず下記のような事柄について計画を立てます。
- どれだけのユーザーにサイトをみて欲しいのか。(閲覧数)
- どのようなジャンルのサイトを作成するのか。
- 記事数やカテゴリー分類についてはどうするか。
- どの様な方法で集客するのか?
検索エンジンの上位に表示されるように試みる。(SEO集客)
SNSでの拡散を試みる。(SNS集客)
その上でそれをしっかりと実行し、結果に対して分析と評価を行います。
Webサイト運営においては様々な分析ツールがありますので、それらをしっかりと活用しましょう。
そして、最初に立てた計画をどのように改善すればいいかをしっかりと検討し、またWebサイト運営の計画をしっかりと練り実行していく。
この様なPDCAサイクルを繰り返していく事でWebサイト運営を効率的に行う事が出来るのです。
KGI・KPIとは?

KGIとは「Key Goal Indicator」の頭文字をとったもので、「重要目標達成指標」と訳されます。
早い話が「どのような結果を目標とするか」ですね。
KPIとは「Key Performance Indicators」の頭文字をとったもので、「重要業績評価指標」と訳されます。
こちらも一言で表すと「目標を達成する為のプロセス」と言えるでしょう。
Webサイト運営に関して言うと、例えばKGIとして「1000人の人に自社のサイトを見てもらうぞ」と目標とする結果を設定します。
それを達成する為に「3ヶ月で20本の記事を投稿する」「1日3回Twitterで自社のサイトの記事を宣伝する」という目標達成の為のプロセスを決める事になりますが、それがKPIです。
PDCAとKGI・KPIの関係について
KGI・KPIはPDCAで言うPlanの部分に深く関わってきます。
PDCAのPlanはWebサイト運営の計画ですから、どんな結果(KGI)が欲しくて、その為にどんなプロセス(KPI)を設定するのかという事を決める訳です。
複数人でWebサイト運営を行っている場合は、役割に応じてそれぞれのKGI、KPIも変わってくるでしょう。
KGIとKPIをしっかりと決める事で、各人が全体としてのPDCAサイクルを見失う事がなく、何をやればいいのかがしっかりと把握できるという訳です。
実際のWebサイト運営でのPDCA・KGI・KPIの例
実際に私が過去に運営していたWebサイトの例を出して具体的にPDCA、KGI、KPIについて説明します。
2019年の話ですが、当時私はWordPressブログを使ったアフィリエイトを行っていました。
(アフィリエイトとは広告を自分のWebサイトに設置して収入を得るビジネスの事です)
どうしても3ヶ月かけて月収10万円を達成したかった私はどうすればその目標が達成できるか、しっかりと計画を立てました。
【Plan】
1ヶ月目、2ヶ月目で基盤を作り、3ヶ月で月収10万円を達成する。(KGI)
当時はサイト閲覧数が1000あれば大体350円くらいの収益が生まれていたので、月間29万回サイトが閲覧されれば10万円の利益が確保できるという計算が出来る。
月間30万回の閲覧数を目指し、1日あたりの閲覧数のノルマを1万回に設定。
1日1万回の閲覧数を確保する為に、1日3記事(月間90記事)の投稿を行う。(KPI)
Twitterにて自分のサイトの宣伝を1日3回行う。(KPI)
【Do】
実際には1日3記事の投稿はコンスタントには出来ず、2記事の日も生まれてしまった。
逆に4記事投稿する日もあったが、月間では86記事の投稿となった。
【Check】
結果としては3ヶ月目で月収10円は達成できず、3ヶ月目の収益が約7万円となった。
記事数も目標には至らなかったが、Googleアナリティクスという分析ツールを見てみると文字数が少ない(2000字未満)記事は記事を投稿しても閲覧数を稼げていない傾向があった。(ハズレ記事と呼ぶ)
一方で文字数が多い記事(4000字以上)は安定的に閲覧数を稼いでいる傾向があった。(アタリ記事と呼ぶ)
取り組み方としては1日3記事というKPIを無理やり満たそうとしてしまい、1記事1記事への取り組みがおざなりになってしまっている問題があった。
【Action】
1日3記事のノルマは撤廃し、1日1記事以上とした。
1記事当たりの文字数を3000字以上とし、最低限の文字数を設定する事でハズレ記事を減らし、アタリ記事を増やす。
このような計画を実行する事で、翌月(4ヶ月目)には月収15万円を達成する事が出来ました。
Webサイトの運営では闇雲に頑張るだけの人もいるのですが、やはりそれだと非効率です。
PDCA、KGI・KPIと言った考え方を理解し、情報を整理して臨む事で限りある自分のエネルギーと時間を有効利用できます。
今回の私もPDCAというフレームワークを知らなかったらドツボにはまってしまい、ずっと目標を達成できなかった可能性もあります。
PDCA、KGI・KPIがしっかりと機能した例と言えるでしょう。
今回のまとめ
最後に今回の内容を総括しておきましょう。
今回はWebサイトをより多くのユーザーに見てもらう為に役立つ手法や考え方を説明してきました。
- PDCAとは経営管理の手法で、Webサイトを効率的に運営できる考え方。
- KGIとは「重要目標達成指標」で目標とする結果。Webサイトでは売上や閲覧数など。
- KPIとは「重要業績評価指標」で目標を達成する為のプロセス。Webサイトでは「何記事書くか」や「1記事当たりの文字数」や「SNSでの拡散の計画」など。
PDCAは計画を実行し、結果を評価し、それを改善する為にどうすればいいかと考え、また計画を立て実行する…という事を繰り返すものです。
KGIとKPIはPDCAで言う計画立案の際に必要な考えで、どのような目標(KGI)にし、どのようなプロセスを踏むか(KPI)という事をしっかりと誰が見ても分かるような形で明らかにしないといけません。
Webサイトの運営は結果が出なくても赤字にはなりにくい為、ダラダラ続けてしまいがちです。
ドツボにはまらない為にも合理的な運営を行う必要があります。
自分でも実は見えていない問題点を可視化し、対策を練りやすくするのがPDCA。
その過程でサイト運営者の役割を明確にするのがKGIとKPIです。
私自身、このPDCAとKGI・KPIの考え方を利用し、計画的にWebサイト運営する事で一定の結果を挙げる事が出来ました。
何記事も書いて結果が出ず、時間とエネルギーを無駄にしてしまうよりも、PDCAサイクルをしっかりと回して効率的に動くのがいいですよね。
ぜひ、PDCAとKGI・KPIを覚えて実践してみて下さい。
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