私たちは生活の中で必ずITに関わっています。
よく「IT業界で働いています。」というサラリーマンをTVの街頭インタビューなどで目にしますが、
IT業界とは一体どんな仕事のことを言うのでしょうか。
Webを携わるには知っておく必要がありますので、前回に引き続きVol.2ということで、「IT業界は5つに分類される」というテーマでIT業界について解説していきます。
目次
IT業界とはどんな業界のこと?
かなり幅広い業務内容があるIT業界ですが、大きく分けると5つに分類することができます。
- インターネット・Web業界
- 通信業界
- ソフトウェア業界
- ハードウェア業界
- 情報処理サービス業界
では5つそれぞれの業界について簡単に解説していきましょう!
1.インターネット・Web業界
この業界はインターネットを利用したサービスやインターネット上でサービスを提供する業界のことを言います。
そしてこの業界は大きく2つに分けられます。企業向けにサービスを行う「BtoB」企業と、個人(消費者)向けにサービスを提供する「BtoC」企業です。前回の記事で学んだ言葉がもう出てきましたね!
※BtoB、BtoCについては IT業界って何をしている?Vol.1「BtoBとBtoCを知ろう」 で解説しています
BtoB企業は、企業のWebサイトやインターネット広告を制作するなど企業向けサービスを行っています。そしてBtoC企業はネットショッピングサイトやSNSサイトの運営など個人向けにサービスを行っています。
インターネット・Web業界の企業の特徴は、単体の事業のみを集中して行うのではなく、
複数の分野にかけて事業を展開していることです。
例えばGoogleは検索エンジンのサービスが有名ですが、それ以外にもメール(gmail)や文章・資料作成・解析ツール(Googleドキュメント、アナリティクス等)などのインターネット上で提供する様々なサービスを展開しています。

また最近の大きな特徴といえば、人との接触がなくても事業が成り立つことです。
新型コロナウイルスの感染拡大によって、在宅ワークやオンラインサービスの普及によって
かなり注目されている人気の業界になりました。

この業種は、フリーランスで活躍している人も多く、技術に応じて活躍の場があります。
代表的な企業として、YahooやGoogle、Amazon、Facebook、サイバーエージェントなどがあります。
主な職種は、WebデザイナーやWebディレクターなど様々です。
2.通信業界
通信業界とは電話・インターネット・光ファイバー・無線などの通信インフラを扱う業界です。
通信業界は以下の3つに分けることができます。
- インターネットプロバイダ ・・・インターネットサービスを提供する企業
- 固定電話回線 ・・・アナログ回線とデジタル回線を提供する企業
- 移動体通信 ・・・スマホやタブレット端末などを取り扱う企業
昨今の情報社会では必要不可欠な通信インフラを担っている業界です。

代表的な企業としては「KDDI」「Softbank」「docomo」が挙げられます。
3.ソフトウェア業界
ソフトウェア業界とは、WindowsやMac、Googleなどのオペレーティングシステム(OS)やスマホなどで使用するアプリケーションの設計・開発を扱う業界です。

ソフトウェア業界の企業もインターネット・Web業界と同様に、BtoB企業とBto C企業の2種類に分けることができます。
ソフトウェアのBtoB企業
クライアントの要望をヒアリングしたのち、課題を解決するためのシステム(受託ソフトウェア)を開発する企業。
ソフトウェアのBtoC企業
市場で販売し利益を挙げることを目的に開発されるパッケージソフトウェアを制作する企業。
開発を先に行い、それを必要とする顧客に販売します。
世の中のIOT化が進み、ビジネスにおいても様々なソフトウェアサービスが開発されているため、常に変化が激しい業界といえるでしょう。
しかし、ニーズが多い為、ビジネスチャンスも豊富にあると捉えることもできる業界とも言われています。
代表的な企業としては、「Microsoft」「Google」「Apple」などがあります。
4.ハードウェア業界
ハードウェア業界とは、PC・スマホ・キーボードやゲーム機、家電などの周辺機器といったハードウェアの企画・設計・開発・販売を行う業界です。

ハードウェア業界では開発したハードウェアを制御するシステム(組み込みソフトウェア)を開発する「組み込みエンジニア」という独特の職種があります。
ハードウェア業界の主な企業は、「SONY」「NEC」などがあります。
5.情報処理サービス業界
情報処理サービス業界は、クライアント企業がシステムを導入する際に発生する情報システムの構築・設計・開発、その後の運用・保守など幅広く総合的にコンサルティング業務を扱う業界です。
この業界で活躍している企業のことを総称して、SIer(システムインテグレーター)とも呼ばれています。

また、システムの設計・開発・運用に関わるハードウェア・ソフトウェア業界とも連携が強い業界です。
金融機関や自治体などが運営する社会インフラを担う大規模なシステムから、それぞれの会社が事業を遂行するために利用する業務系システムまで、幅広い業務をカバーしている分、より専門的な知識が求められる業界となっています。
情報処理サービス業界の主な企業でSIerに当てはまる代表的な会社は、「富士通」「日本IBM」「NEC」などです。
今回のまとめ
IT業界についてざっくり説明しましたが理解できましたか?
これから携わる業界になると思いますので、なんとなくでもいいのでIT業界のことはわかっておいた方がいいと思います。
これからIT業界の中のインターネット・Web業界で仕事をしていくための知識をどんどん紹介していきますので、まずが基礎知識として概要をお伝えしています。
興味が湧いた方はさらにご自身で調べてみてくださいね。
その探究心と向上心はとても大切になってきますよ!
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