Webって何？語源や歴史や仕組みを解説！

「詳しくはWebで！」
テレビCMでよく聞く決まり文句ですね。

Webって何？と尋ねられた時、どれだけの人が正確に答えられるでしょうか？
現代社会では当たり前のように使われているWebという言葉ですが、
そもそもWebとはどんなものなのか。
今回はWebという概念と語源、歴史などについてお話ししていきます。

Webの意味

Webとは一言で表すと、

「世界中にどこにいても、コンピューターなどによって情報を得られるシステム」

のことです。

本来Webという言葉は、「クモの巣状のもの」という意味です。
世界中の情報がクモの巣状に広がって見えることから名前がつけられました。

Webの正式名称

IT分野におけるWebは、正式名称がWorld Wide Web(通称：WWW)であり、WebサイトのURLでよく見られる”www”はWebのことを指しています。

Webの歴史

Webの始まり

Webの始まりは 1989年に「研究所のデータや文書をリンクさせる仕組み」からきています。
スイスの研究機関「CERN」、イギリス人のティム・バーナーズ=リー博士は、

• 大量の資料から指定した資料を見つけられない。
• 研究者同士で研究情報を共有できない。

という問題を解決するために、Webのシステムを開発します。これがWebの始まりです。

世界初のWebサイトとWebブラウザ

1991年に世界初のWebサイトが公開されます。
当時主流になっていたのが「ハイパーテキスト」というコンピューターを利用した文書作成・閲覧システムの１つです。複数の文書を相互に関連付け、結びつける仕組みになっています。
文書のほかに、画像、図表、音声、動画、３次元グラフィックなどもリンクすることができます。
そのハイパーテキストを作成する言語が「HTML(Hyper Text Markup Language)」です。
※HTMLについてはまた別の記事で説明します。

また世界初のブラウザと言われているのが、「WWWクライアント」。
WWWサーバーによって提供される情報を閲覧するためのソフトウェアのことです。
現在よく使用されているInternet ExplorerやGoogle Chromeなどのブラウザと同じ役割をします。

Web技術の仕様を決める団体の創設

1994年にWeb技術の仕様を決める団体「W3C」が創設されました。 (※World Wide Web Consortiumの略)

W3C創設の経緯

WWWクライアントが公開されたことにより、数多くのWebブラウザが開発されていました。(ブラウザ戦争)
当時Webサイトをそれぞれのブラウザで表示しようとすると、それぞれのブラウザの独自のルールに沿って何度も作り直さなければなりませんでした。
そこでW3Cが創設されたことによりブラウザのルールが標準化され、Webサイトの製作者の負担が大きく減りました。
「ブラウザ戦争」による開発デメリットからHTMLのルール化(標準化)が 定義されることになりました。

もしW3Cがなかったら

もしW3Cがなかったら、、、これを分かりやすく言語で例えてみましょう。
Webの制作者が世界中の人々に見てもらえるサイトを制作するためには、日本語で１つのサイトを制作し、次に英語、中国語、韓国語とそれぞれ言語ごとに作り変えなければいけません。これではサイトの内容は変わらなくても、言語が変わるだけで全てを作り替えるという制作者にとってかなりの負担になります。

W3Cが設立されルールが標準化されたことにより、日本語でWebサイトを制作するだけで他の言語にも翻訳対応されるという”Webサイトの制作者の負担が大きく減らすこと”ができました。

Webページの仕組み

1.WebサーバーのデータをWebクライアントで受信する

2.受信したデータをWebブラウザで整形して表示する

今回のまとめ

今回はWebとは何かというざっくりとした説明をしてきました。今回の記事は「へぇ〜、そうなんだ！」と読み流す感じでも大丈夫ですが、最後のWebページの仕組みは理解しておくと、今後の学習の理解も深まると思います。
今回の話でも初めて聞く単語などあったと思います。なるべく細かい説明を入れていきたいと思いますし、その都度単語帳からその言葉の意味を理解して行ってくださいね。